沖縄から戻るのを待っていたかのように企画が動き出し、
「黒帯KUROーOBI」という映画になりました。
その後も何度か沖縄へ足を運び、松村宗棍先生の修行した場所やお墓も訪ねることが出来ました。
そんな日々から映画「ハイキック・ガール!」が生まれました。
今回のテーマは「型」です。
何十年も型を練りこんだ身体は怖い、凄い、強い。
僕が沖縄と鹿児島で感じたことを映像にしたかったのです。
主人公の女子高生、土屋圭の先生は徹底的に型稽古にこだわります。
彼の名は松村義明。
「松村」は松村宗棍先生から、「義」は船越義珍先生、「明」は八木明達先生から頂きました。
松村役を演じる中達也さんは(社)日本空手協会、
主演の武田梨奈さんは琉球少林流空手道月心会、
どちらも松村宗棍先生の首里手から生まれた流派です。
他にも、沖縄剛柔流の八木明人さんから
格闘技のリングで活躍する空手家まで本当に多くの流派の方々が出演してくれています。
僕があれほど「沖縄へ行かなければ」と思ったのは、
松村宗棍先生や琉球空手の先達が呼んでくださったのだと思います。
そして「空手は空手、根っこは一緒だよ」と言ってくれているような気がするのです。
映画「ハイキック・ガール!」は遠い琉球の唐手と繋がっています。
その匂いを感じて頂けると嬉しいです。
(了)
※沖縄公開を記念して、JK FAN 7月号に収録された
西冬彦監督インタビュー「琉球空手とハイキック・ガール!」を掲載しています。
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by highkick-girl
| 2009-08-15 11:29
| 制作日記(DIARY)